妊娠が原因で腰痛になるのはなぜでしょうか?
お腹が大きくなり、その重さが原因となって腰が痛くなると考えられがちですが、本当にそれだけなのでしょうか?
ここでは、妊娠中にみられる腰痛の原因について詳しく見ていきましょう。
妊娠中の姿勢の変化が引き金
妊娠すると、それまでとは体のバランスが大きく変化します。
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お腹と胸部が大きく膨らむことで、重心が前方向に傾いてしまいます。
この傾きのままでは前側に倒れこんでしまうため、背骨を後ろ側へ反らせることでバランスを取ろうとします。
その結果、背骨の形が大きく変化し、腰痛を引き起こす原因となってしまうのです。
バランスの変化により、それまで使っていなかった筋肉への負担が増えることになります。
妊娠前と比べると、体重は10キロほども増加するため、もちろんこの重さも無視できません。
しかし腰痛の直接的な原因としては、上記のような背骨の変化が大きく影響していると考えられています。
出産時のホルモンが骨盤をゆがめてしまう?
子どもを出産する場合は、骨盤の間を通さなければならないため、その分のすき間を作るためにじん帯や筋肉を緩ませる必要があるのです。
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じん帯が緩んでしまうと、重くなっている体重を支えることができなくなります。
他の筋肉や関節へも影響し、腰痛の原因となってしまいます。
いわゆるトラブルというよりは、こうならなければ子どもを出産することができないため、これは仕方のないことです。
ただ、このリラキシンは妊娠初期から分泌されはじめるため、お腹が大きくなるより前から痛みを発生させます。
安静にしていなければいけないのだけど…運動不足はNGです
運動不足といえば、腰痛の大敵だと考えられています。運動をしなければ筋肉はやせてしまいます。
本来上半身を支えていたはずの筋肉が減少すると、その代わりに他の筋肉や骨を使って無理に支えようとすることで、腰痛の原因となります。
また、運動をしていないということは、筋肉を動かしていないということです。
同じ姿勢をとり続けると血行が悪くなり、筋肉は伸び縮みできなくなってしまいます。
凝り固まった筋肉をゆっくりほぐさず、急激に力を加えてしまうと炎症を発生させ、筋肉そのものが痛みの原因となります。
妊娠中はただでさえストレスをためやすく、他にもいろいろな問題が出てくるものです。
なかなか運動する機会をつくるというのは難しいかもしれませんが、軽い運動やマッサージにより、筋肉への血行を良くしておくことで負担を少しでも軽くすることが大切です。
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